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キャリアコンサルタント修行録「キャリアコンサルティング技能士、キャリアコンサルティング、キャリアカウンセリング、その他、キャリコンの呟き。

キャリアコンサルティング技能士は、廃止される??

厚労省は、キャリアコンサルタント経験者(または同レベル)向けの技能検定として、キャリアコンサルティング技能士という制度を運用していて、2級(熟練レベル)、1級(指導者レベル)を現時点では設けています。

現時点で、というのは、噂では、技能士検定のさらに上の資格として、SV(スーパーバイザー)資格を制定して、技能士を廃止もしくは相対的にレベルダウンさせようという動きがあるからです。噂とはいえ、火のないところに煙は立たないというか、こういう情報は、まずキャリアコンサルタント協会(キャリアコンサルティング協議会)関連の利得者に流れるのが世の常です。だって、関係者が事前に協議、合意したうえで内定するわけですから。

先日、キャリコン養成学校の大手の1つである、C協会のサイトを見たところ、上級レベルの継続教育の講座とは少し名称を変えたSVコースという講座を見つけました。そして、なんとこの講座だけ新設されてすぐに満杯になっていました。講習時間は長く、講習料はかなり高額であるにもかかわらずです。「満員御礼」です。

C協会の有名講師と協議会の関係性を考えると、思わず独り言をつぶやいていたことを生徒が目ざとく聞きつけた。という状況があるのではないか? とミステリー好きの私などは勝手に想像してしまいます。また、今年3月まで技能士のみが登録できるキャリアコンサルティング技能士会という組織が存在していたのですが、発展的解消を遂げました。ACCNという名称に変更され、通常のキャリコン資格があればだれでも入会できるようになりました。

厚労省は、キャリアコンサルタント10万人を目指していたのですが、技能士になる人数は、1年でせいぜい500名程度。かつ、合格者全員が技能士会に入会するとは限らないので、会及び協議会の運営に不安を持ったのかもしれないですね。年会費は1万円程度だったので、全員入会させても年500万円しか増えない。これでは、お役職の方々を賄っていけないんでしょうね。

そこで、新たな資金回収システムが求められて、そうなったのではないか? などと私は勝手に空想してしまいます。上記はあくまで個人的な空想です。その点、誤解なきようお願いします。

キャリアコンサルティング技能士2級 面接試験の心得

私なりに、面接実技に受かるための事前準備として、3つの要素が重要と思います(キャリコンとして、基本的なカウンセリングスキルがあることが前提)。

 ①試験の評価区分をしっかりと理解しておくこと。

②キャリアコンサルティングの6ステップを踏まえた面談を実施できること。

③上記を安定的に実行できるよう、試験に合わせて自ら訓練しておくこと。

 以上、基本ばかりですが、それを実際の面接試験で実行することがとても難しいのです。

まず時間が20分と限られているし、CLの個性や技量も個人差が大きい(と実感しています)ので、残り時間が気になり始めると焦ってしまって、練習どおりの力が出せなくなってしまう。不合格の場合、そういう方が多いのではないでしょうか。

 そうならないためには、上記の3要素をしっかりと教えてくれる講座(先生)で、しっかりと訓練しておく必要があります。

学科の重要性

前回の技能士試験は実技だけでなく、学科試験も受験したので実技対策だけに時間をかけるわけにもいかず、隙間時間や土日での勉強時間の確保に苦しみました。

でも、久しぶりに学科試験の勉強をしたおかげで、実技試験(とりわけ面接試験)にとても役立ったと感じています。

それは、キャリア理論とかというより、「相談実施過程において必要なスキル」のおさらいが出来たからです。

なぜなら、面接試験で試験官が判定しているのは、まさに「相談実施過程において必要なスキル→6つの手順」を踏んで、安定的な面談が出来ているかどうか。だからです。一発で合格された方には、当たり前だろ、と言われてしまいそうですが、私のとっては目から鱗でした。

私のように不合格を経験している方は、あらためて原点に立ち返ってみるのも良いかもしれません。

 

キャリアコンサルティング技能士「論述試験」の振り返り(その2)

前回のつづきです。

手書き試験に慣れておらず、時間内に書き上げる対策が出来ていなかったのです。論述対策に必要な、回答のセオリーやキーワードや論述っぽい記述方法などを頭で理解したつもりになっていて、身体(もっというと手と指先)が覚えていなかったということです。

★論述対策は、頭だけでなく手を使ってカラダに覚えさせることが、とても重要です。

①自分の手書きでは1行に何文字くらいかけるのか?

②文章を時短ならぬ字短するための、言葉を練習しておくこと。

例えば、~と推察される、~と思われる ⇒~と覗える。これだけでも6文字から4文字に減らせます。CLの発言などから、~と覗える。と書く内容は多いので、仮に6回記述するなら、5回×2文字=12文字減らせます)。自分の手書きで1行25字書く人なら、半行を節約して、他の内容を盛り込めるようになります。

これが、個人的には、論述でいちばん大きかった収穫でした。試験対策のブログではないので、詳細なセオリーは省いています。

悪しからず。

キャリアコンサルティング技能士「論述試験」の振り返り(その1)

前回書いたように、私はキャリアコンサルティング技能士(2級)試験を3回受けて、ようやく合格することができました。

受験前に、既に合格している人から「論述はキャリアコンサルタントに合格していれば問題なく合格点が取れる、でも面接試験はとても難しいよ!」という声が多かったので、論述はなんとかなるだろうと過去問の模範解答及び重要ポイントをしっかりと頭に叩き込んで(っそういうつもりになって)試験に臨みましたが、1回目は見事に不合格(論述:58)となりました。一方で面接試験は合格(基本的態度:75、関係構築力:70、問題把握力:65、具体的展開力:65、合計68)していただけに、とてもショックで「あと、たったの2点。面接から2点回してもれないのか? 論述と面接で60点ギリギリで合格した人より、総得点数で私のほうが上ではないのか?」と、落ち込みました。

しかし、直後から次回こそは合格するっぞ! と気を取り直す努力をしながら、いろいろと反省をして考えたところ、「答案を何度も消し直しているうちに、試験時間内で上手く書き終えることが難しくなり、最後の数分は、書き足りない事を端折った文章でなんとか書き終えていた」ことを思い出しました。

CLの言いたかった事や、CC視点でのCLの課題の捉え方や、目標と具体的方策についても考え方は間違っていないはずですが、時間内に答案用紙に無駄なく書き上げる。という作業が不十分であることに気づきました。

手書き試験に慣れておらず、時間内に書き上げる対策が出来ていなかったのです。論述対策に必要な、回答のセオリーやキーワードや論述っぽい記述方法などを頭で理解したつもりになっていて、身体(もっというと手と指先)が覚えていなかったということです。

★論述対策は、頭だけでなく手を使ってカラダに覚えさせることが、とても重要です。自分の手書きでは1行に何文字くらいかけるのか?文章を時短ならぬ字短するための、言葉を練習しておくこと。

2級キャリアコンサルティング技能士試験の難易度

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第23回2級キャリアコンサルティング技能士の学科・論述試験(12/15)まで、あと2ヶ月を切りました。

受験される皆さんは、そろそろ準備に入られているのでしょうか。えっ、もうとっくに始めているよ! と叱られるかもしれないですね。

私は、大体2ヶ月前からチョボチョボ始めるパターンでした。パターンというのは、一発で合格するぞという希望に反して、続けて3度受けてようやく合格することができたからです。

しかも、周囲の不合格者と傾向が違いました。実技が難しい試験ですが、私の周囲は論述は毎回合格点に到達しているのに、面接(ロープレ)試験で不合格になるという人ばかりだったのに、私は面接に合格したのに論述を不合格になる、などしていたからです。3回受けた時の試験判定は、

第20回 論述:×、面接:〇、総合:×                      第21回 論述:〇、面接:×、総合:×                      第22回:論述:〇、面接:〇、総合:〇

でした。

実技は論述・面接の各3回、合せて6回受験し、計4回は合格点に達しているので、単純イメージの確率的には4/6、つまり3回受けたら2回は受かってよさそうなのに、総合では1回しか合格できていない。

論述と面接の両方で同時に合格点以上に達しないと合格できない(学科の場合は一度合格点に達したら2年間その合格は有効なのに、論述のみ、面接のみ合格は持ち越しできない)制度です。これは、2級キャリアコンサルティング技能士試験の難易度が高い(合格率15%前後)所以のひとつだと思います。

キャリコンを武器にして働く。

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前回まで、キャリアコンサルタントは稼げないという話しをしましたが、これはたとえばフルタイムで一家の家計を養うだけの稼ぎ(年収)があるかどうかという視点が前提となっています。

しかし、現在はダイバシティ社会が進捗しつつあります。置かれた状況によって、フルタイムでがんがん稼ぐ(=生活が仕事中心になりがち)よりも、生活を優先した働き方を望む方々もすくなくありません。

子供が小さい、家族の介護が必要、以前はフルタイムで働いていたが退職してからブランクがある、仕事より家庭を優先したい等々の事情から、フルタイムではなくパートで働きたいと希望している方には、キャリアコンサルタント資格を活かしたパート求人は少なくありません。

先日、地元のハローワークで出ていた就職支援のパート求人では、1日6時間30分・週5日勤務。土日祝日完全休、残業無し。勤務時間はフレックスタイム制、月給30万円、賞与年2回、キャリアコンサルタント資格は必須と出ていました。賞与についてはパートらしく年1.3ヶ月程度でしたが、上記のような生活を優先させた働き方がしたい人には、悪くない条件ではないでしょうか。

事実、キャリコン学校の同期だった30代の女性にハローワークで働いている人がいて、有休は1時間単位で取れるし、民間企業に比べて取りやすいので、家庭の都合が生じた場合にとても楽になっていると喜んでいました。

あくまで一例ですが、絶対額は稼げませんが、その人のワーク・ライフの優先順位にとっては、けっこう割の良い仕事になっているではないでしょうか。