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キャリアコンサルタント修行録「キャリアコンサルティング技能士、キャリアコンサルティング、キャリアカウンセリング、その他、キャリコンの呟き。

キャリアコンサルタントの資格価値 “ 稼げる資格なのか? ”(その2)

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つづきです。え、国家資格なにどういうこと? お役人と御用商人の資格ビジネスなのではないか? という声は周りでもよく耳にします。たしかに、後者については、そのとおりでしょう。時代劇さながらの様相を呈していると、私もしばしば感じます。

皮肉な言い方をすれば、そんな程度の資格なんです。ある意味において。

だって、そうでしょう。同じようにクライエントとの相談業務として、臨床心理士があります。さらに昨年から、公認心理師という国家資格ができました。

臨床心理士になるには、指定された大学院で臨床心理学修士を取った上で、臨床心理士の試験に合格し、一定の実務期間を経て、ようやく臨床心理士になれます。

公認心理士は、移行期間対象者を除くと、大学で心理学系コースを卒業した上で、大学院で心理学修士を卒業しなければ受験資格さえ与えられません。二つのコースを経るための単位取得のための勉強内容と時間とお金は、キャリコン学校を出るためのそれに対して、とても比較になりません。

そして、臨床心理士でさえ(あるいは今後は公認心理士でさえ)、非正規職員への就業者が大半です。

カウンセリングの仕事は、日本では単体としては稼げない仕事というのが実態です。キャリアコンサルタントも、また然りです。

このように、キャリアコンサルタント資格は取得しても、即効的に稼げる資格にはなりにくいと言えるのです。

したがって、キャリアコサルタント資格を即効的に稼ぐツールとして考えるより、このツールを最大限に活かすよう、日頃の仕事や就活のなかで創意工夫することを考えたほうが、俗な物言いですが “ 元が取れる ” と思います。

 

 

キャリアコンサルタントの資格価値 “ 稼げる資格なのか? ” (その1)

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キャリアとは、狭義には「職業・職務・職位・履歴・進路」を指し、広義には「生涯・個人の人生の生き方そのものと、その表現の仕方」を指すことは、キャリア理論の当初で習いますね。

ただ、実情として、日本では前者を指すことがまだまだ多いのではないでしょうか。建前はともかくとしてね。

実際、キャリアコンサルタント資格取得者の就業調査で、キャリア関連の仕事に就いている上位3つは、人材ビジネス(紹介・派遣等)、大学のキャリアセンター、公的就労支援機関での職業相談、就職支援です。

職業は人生と直結しているとはいえ、クライエントの人生や生き方そのものまでトータルにコンサルテーションできているケースの方が例外的ではないでしょうか。キャリアコンサルティングを実現できているキャリコンは、現実には少数派です。こうしたことから、キャリアコンサルタントは取っても役に立たない資格などと言われています。

役に立つ立たないは、各人の目的によるので断定はできませんが、資格を取ることで、自分のその後のキャリアが明確に拓けてくるとは言い切れないし、まして保障されるものではないですよね。

これは、他の国家資格にも言えることですが、資格を取ってキャリアが保障されるなんてことはありません。まして独占業務などではありませんから。

ブログ・キックオフ。

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はじめまして、レイです。

8年前に、キャリアカウンセラー(標準キャリアコンサルタント)を取った後、キャリアカウンセリングやキャリア開発の実務ばかりで、とりたてて自己研鑽の勉強はしてきませんでした。

ところが、3年前にキャリコンが国家資格となって更新するには5年ごとに知識と実技講習を受けることが必須となりました。けっこう時間も費用もかかります(わたし的な価値観ではそう思います)。

そこで、キャリアコンサルティング技能士の検定に合格して、更新時期を延ばして時間と費用を節約しようと思い立ち、昨年、初めて技能士検定にトライしました。しかし、私のような平凡レベルのキャリアコンサルタンとにとっては難関で、1年経って3回目でようやく合格できました。

技能士検定の対策サイトでもしばしば見かける、極めて優秀なキャリコン諸氏とちがって平々凡々な私としては、「こうすれば技能士に合格する!」とか「これが成功するロープレ動画だ!」といったブログは作れません。

平凡なひとりのキャリアコンサルタンととして、キャリアコンサルタンとの日常的な仕事や勉強、ときに趣味等について、思いつくままに書いていこうと思います。